(1)航空法令等の遵守 |
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最新の航空法令、関係規則等を入手し、それを遵守することの重要性について認識できること |
(2)事故、重大インシデント、異常接近の事例等、具体的な実例の紹介 |
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事故等の特徴、取り組むべき対策を認識できること |
(3)情報収集の重要性について |
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飛行の準備段階から目的地に到着するまでの、各飛行過程で必要とする情報を認識できること |
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AEIS(航空路情報提供業務)やATIS(飛行場情報提供業務)等の有効利用を含め、必要な情報の入手方法と入手すべき時期を認識できること |
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携行する資料については、単に携行するだけでなく、その資料がどういうものであるのか理解できること |
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測風、燃料消費率等、自分が作成する情報が正確に理解できること |
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航空機の整備状況について理解できること |
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野外飛行において、飛行経路の空域情報、経路に近い飛行場及び滑空場の情報収集、安全に着陸できる場所の設定ができること |
(4)自分の能力に見合った無理のない飛行計画と飛行内容の認識 |
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飛行計画作成時に情報を総合的に、かつ、慎重に検討することの重要性が認識できること |
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状況に応じて出発の中止、地上待機、地上及び空中での飛行計画の変更(経路変更、引き返し、目的地変更、待機)を行うことの重要性が認識できること |
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回転翼航空機においては予防着陸の重要性及びその実施要領を理解することの重要性が認識できること |
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ロストポジション、空間識失調等不測の事態に陥った場合、どのような対処をすべきなのか認識できること |
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気象情報、飛行経路の特性、航空機の性能、日没時間、健康状態、ATC(航空交通管制)/AEISとPIREP(飛行中のパイロットからのレポート)、大型機の後方通過による乱気流、遭遇した気象状態と気象予報との差、異音/異臭/振動などの状況について認識できること |
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夜間飛行、編隊飛行、曲技飛行、高高度飛行、特別有視界飛行(VMC未満の気象条件でも管制官の指示により飛行する目視飛行)、自動操縦装置の使用、野外飛行において安全に着陸できる場所の設定、着陸要領の理解、同一上昇風帯での集団飛行について十分な知識と経験の裏づけにより飛行を行うことの重要性が認識できること |
(5)自分一人の空ではないことの認識 |
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見張り、ポジションレポート、PIREPの送受信、ATC モニター、訓練・試験空域付近の通過方法、同一上昇風帯における他機との安全間隔の確保について、同じ空域を使用するパイロット同士の共通認識の重要性が認識できること |
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簡潔明瞭なATC、優先順位、ATCの割り込み及び航空機の運航状況やIntentionの通報について、パイロットと管制官との間における共通認識の重要性が認識できること |
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騒音への配慮と飛行制限空域について認識できること |
(6)安全面に影響する人間の心理や行動の特徴の認識 |
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人間は誤りを犯すもの、能力には限界があること等に関連して、操縦には心理的な側面が影響していることを認識できること |
(7)夜間飛行能力 |
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夜間飛行における錯覚や空間識失調等の不安全要素が認識できること |