「開催報告」

平成25年度中部支部総会、安全セミナーおよび懇親会

 

平成26315日、名古屋駅前の愛知県産業労働センター(ウインクあいち)において、平成25年度中部支部総会が開催されました。

 昨年度同様、総会は「活動報告会」というかたちで開催され、平成25年度の活動や会計、26年度の活動予定などが奥本支部長より報告されました。

 

以下、その模様を報告いたします。


「中部支部総会」(活動報告会) 13:1513:45

  総会の議事については、225日中部支部役員会において、すでに承認されたものです。

 

1、協会本部挨拶

大内会長がご都合で欠席となり、代理で、野口理事が挨拶ならびに協会本部の近況を説明されました。

中でもパイロットの地位向上や日頃のフライトにかかる問題点の解決に向けて、特に小型機、GAのパイロットからどんどん意見や要望を出してほしいとのお話がありました。

 

2、総会議事

(1) 平成25年度活動報告 奥本支部長

航空安全講習会、航空教室(Yes I Can)、支部長会議、支部役員会などの活動報告。

5/11 航空安全講習会では、特定技能審査の開始に伴い約30名の参加者有り

2/21 支部長会議では、理事改選手続や理事定数 削減につき活発な意見交換有り

(2) 平成25年度大臣表彰、局長表彰者

中部地区該当者なし

(3) 平成25年度支部活動収支報告 野口委員

適切に管理されている旨、報告。

(4) 平成26年度支部役委員紹介

平成25年度役員12名が留任、以下の通り紹介

支 部 長 奥本 進介 : 新日本ヘリコプター(株)

副支部長 木滑 和明 : 中日本航空(株)

支部委員 青木 富男 : (株)セコインターナショナル

支部委員 木島 浩一 : 三菱重工(株)

支部委員 具志 賢治 : 名古屋市消防航空隊

支部委員 野口 義博 : 元 中日新聞社

支部委員 中里  巧 : 三菱重工()

支部委員 野寺 芳成 : 朝日航洋(株)

支部委員 林  晃一 : 川崎重工(株)

支部委員 原   稔 : 中日本航空()

支部委員 吉田 善彦 : 自家用

支部委員 和田 光範 : 川崎重工(株)           以上12

(5) 平成26年度活動予定 奥本支部長

平成25年度並み活動に加え、東京にて定期的に開催している有料の「航空安全セミナー」を愛知県でも開催。26年度4回開催予定。

JAPA会員の方は会員証提示により割引になるのでぜひ参加を

申し込み・問い合わせ 操縦士協会 事業サポート室またはJAPAホームページ参照

協会理事・中部支部委員 野口義博

 

 

 

 

中部支部長 奥本 進介

「安全セミナー」

 総会に引き続き、安全セミナーとして、2件の講演が行われ、約50名の参加がありました。

 

1、「中部進入管制区内の交通流とTCAアドバイザリー」 14:0015:15

中部空港事務所 主幹航空管制官 吉留 康代志 氏

 

  中部、名古屋、岐阜の3飛行場が近接する表記エリアにおいて、特に交通流が錯綜する場所について図示し説明をいただきました。改めて交通量が多い現実を受け止め、特に中部RW18時に到着機が名古屋上空を通過する経路になっていることを再認識しました。

  次に、実際にTCAアドバイザリー業務が開始されるまでの流れについて説明され、TCAを利用するうえでの留意事項を再確認しました。

パイロットにとって身近な話題の一つであり、多くの質疑応答からも関心の高さが伺われました。

質疑応答の一部

Q:一時的にTCAから離れる場合のスコークはどうすればよいか?

A:大原則としては1200にするが、すぐにTCAに戻ってくる場合など、管制官にその旨通報して指示に従ってください。

QTCA空域以下の場合はレーダーサービスを受けることはできないのか?

A:レーダーに捕捉出来れば、業務量が許す範囲で要求に応じてサービス可能です。

QTCAにコンタクトしていないVFR機はいるのか?そのような機の情報は?

A:いっぱいいます。Unknown Trafficとして情報提供します。

  Mode-Cが発信されていれば、高度もReadoutとして通報します。(正確性は不明)

2、「エンジン停止からの生還」生還後の苦悩・・・JFK 15:3016:45

川崎重工梶@テストパイロット 平野 義則 氏

 

   まず、講演タイトルのJFKって何?というのは、氏のご経歴から明らかに。

自衛隊を退職され、航空機製造会社2社で勤められたそうです。納得。

ご講演内容は、ヘリコプターのオートローテーション試験中に実際にエンジンが停止するというクリティカルな状況に遭遇されながらも、無事に生還された貴重な体験談。しかし、機材には異常が発見されず、ヒューマンエラーを疑われてその後大変な思いをされたとのこと。苦しい状況でご苦労されたであろうにもかかわらず、楽しい話題も交えながら明るくユーモアたっぷりにご自身の思いをお話しいただけました。

どのようなフライトにおいても準備を怠らず、自信をもって正確な操作、操縦をする。事故調査には毅然とした態度で臨む、そのような真摯な姿勢が大切であろうと改めて感じさせられたご講演でした。


総会、安全セミナー終了後、場所を近傍の居酒屋に移し、恒例の懇親会が開かれました。

 

本日のセミナー講師の方々も交えて、普段は空中でボイスのみでお会いする皆様と直に接し、和やかな雰囲気で、盛会のうちに懇親会を終了することができました。