「開催報告」

平成27年度中部支部総会、安全セミナーおよび懇親会

 

平成28319日、名古屋栄の中日パレスにおいて、操縦士協会中部支部の平成27年度総会が開催され、27年度の活動報告と委員交代、28年度の活動計画が発表されました。

引き続き、安全セミナー、懇親会が開催され、多くの参加者で賑わいました。

 

以下、その模様を報告いたします。


「中部支部総会」 14:0014:30

  内容については、2月12日中部支部役員会において、すでに承認された事項が報告されました。

 

1、協会本部挨拶 下枝会長

操縦士協会が公益社団法人となって4年、約款の改定をはじめ、以下のいろいろな問題に取り組んでいく。
(1) 事業として、T&Eマネジメント講習を始める
(2) 40〜50歳代の現役パイロットの大量退役が始まる、いわゆる2030年問題に対し、ライセンサ就職斡旋や、航空局と協調し、パイロット養成連絡協議会の立ち上げなど。
(3) 無人航空機との空域の棲み分け、衝突予防等で、パイロット・サイドからの要望をとりまとめる。

 

2、総会議事

(1) 平成27年度活動報告 原 支部長

航空安全講習会、航空教室(Yes I Can)、支部長会議、支部役員会などの活動報告。

名古屋空港の管制交流会は好評で、来年度も行っていきたい。

(2) 平成26年度支部活動収支報告 奥本支部長

適切に管理されている旨、報告。

(4) 平成27年度支部役委員紹介

平成26年度理事・役員12名が留任、支部長交代 以下の通り紹介

理   事 林  晃一 : 川崎重工(株)

支 部 長  原    稔 : 中日本航空()

副支部長 中里  巧 : 三菱重工()

副支部長 具志 賢治 : 名古屋市消防航空隊

支部委員 青木 富男 : (株)セコインターナショナル

支部委員 奥本 進介 : 新日本ヘリコプター(株)

支部委員 木島 浩一 : 三菱重工(株)

支部委員 木滑 和明 : 中日本航空(株)

支部委員 野口 義博 : 自家用

支部委員 野寺 芳成 : 朝日航洋(株)

支部委員 吉田 善彦 : 自家用

支部委員 和田 光範 : 川崎重工(株)           以上12

(5) 平成27年度活動予定 奥本支部長

平成26年度並み活動を予定。

   (6) 質疑応答

特になし

協会本部 井上副会長

 

 

26年度 奥本中部支部長

 

 

27年度 原 新中部支部長

「安全セミナー」 14:3016:30

 活動報告会に引き続き、安全セミナーとして、グライダー・パイロット 櫻井玲子氏の講演が行われ、約50名の参加がありました。

 

「滑空機による長距離飛行とリスク管理」

日本女性航空協会理事 櫻井 玲子 氏

 

  講師 櫻井氏は早稲田大学入学後航空部に入部、グライダーと出会った。当時、周囲で発生したいくつかのグライダー事故を目の当たりにし、その悲惨な経験から、航空機事故の撲滅と、空を飛ぶことの楽しさ、素晴らしさを伝えることに尽力しようと誓ったという。

大学卒業後、事業用操縦士として働く傍ら、グライダーの曲技や長距離飛行に挑戦してきた氏の経験から、我々動力機パイロットの知らないグライダーの飛行方法や、性能を限界まで引き出すこと、事故防止のための対策、留意点など、多くの美しい写真を紹介されながら、楽しく、熱く語っていただきました。

氏の提唱する、航空機事故防止のためのトレーニング・プログラムにおいて、「人間の3次元感覚を鍛え、鳥の感覚に近づけること」という目標には、なるほどと頷かされました。

同じ空を飛ぶ仲間といってもあまりに世界の違うお話に若干戸惑いながらも、引き続き行われた懇親会の席では多くの質問や意見が飛び出し、氏の周りには人だかりが絶えませんでした。


セミナー講師 櫻井氏


会場の様子


活動報告会、安全セミナー終了後、恒例の懇親会が開かれました。

 

 

本日のセミナー講師の櫻井氏も交えて、和やかな雰囲気の中で活発な意見交換も行われ、空の安全を誓って、盛会のうちに懇親会を終了することができました。

 

1点業務連絡です。

懇親会場に黒っぽいコートの忘れ物があり、中日パレスさんで預かっていただいております。

お心当たりの方は、中日パレス(052−261−8851)までお問い合わせください。